働いたら遊ぶ

フライフィッシング・バイク・キャンプなど、アウトドアでのモノ・コトなど

Book

【相剋の森】熊谷達也 著 集英社文庫

相剋の森 (集英社文庫)感想:マタギ三部作の一作目。現代を描いている為、狩猟に関する問題がリアルに感じられる。先に二作目を読んだあとだったが、後半で話が繋がるんで前後して読んでも楽しめた。相剋の森 (集英社文庫)著者:熊谷 達也

【邂逅の森】熊谷達也 著 文春文庫

邂逅の森 (文春文庫)感想:大正から昭和初期の阿仁マタギを題材にした長編小説。頭領の言う「人間が作った法律よりも先にある、自然の掟・・・」は深い。透明な読後感。山本周五郎賞。泣けた。(著者はバイク乗り)邂逅の森 (文春文庫)著者:熊谷 達也

【岩魚が呼んだ―岩魚と加仁湯交遊録】青柳陽一 著 ごま書房

ドキュメント「岩魚が呼んだ」―岩魚と加仁湯交遊録感想:奥鬼怒岩魚保存会を設立するまでの実話。イワナの釣り方も実践的で参考になるが、日光マタギとの泊まりがけの釣行で、木綿袋で米を炊く(蒸す)などマタギの知恵が興味深い。携帯品は山刀(刃渡り24cm…

【山が消えた—残土・産廃戦争】 佐久間充 著  岩波新書

山が消えた―残土・産廃戦争 (岩波新書 新赤版 (789))感想:渓流釣りが出来ないのは千葉県と沖縄県ということを聞いたことがある。千葉県の山砂採取で山が消え、その跡地に産業廃棄物が埋められた事を知ると、もしかしてそれが原因なのかと勘ぐりたくなる。地…

【イワナの謎を追う】石城 謙吉 著 岩波新書

北海道のアメマスとオショロコマの生態研究書。分布域から生息実態まで採取・実験データで解説されてて文章もわかりやすい。同じイワナでも上流に生息するオショロコマ、海に降りるアメマスと棲み分けをしている。ふむふむ。混成地域では食いもんも違い、ヤ…

【ぼくは猟師になった】千松 信也 著 リトル・モア

ぼくは猟師になった感想:大学在学中から運送のアルバイトをしながらワナ猟をはじめたそうで、写真付きでのイノシシ・シカの解体行程はかなりリアル。どんな肉にせよ誰かが屠殺してるわけで、そんな現実を意識すると食べ物への見方が変わってきた。表紙のイ…

【里山ビジネス】玉村豊男(集英社新書)

里山ビジネス (集英社新書 448B)感想:信州の山奥でレストランとワイナリーをはじめ、たいへん繁盛しているようだ。ピンハネや搾取をして年功序列の給与体系ではなく、死ぬまで働くという考えや、もっともっとと山の営みを壊しすぎずに生活圏の境界を意識し…

【ブラックバスがメダカを食う】秋月 岩魚著  (宝島社文庫)

名前の通りイワナ好きの著者が、ブラックバスによる生態系破壊を危惧する内容。違法放流で繁殖地域が拡大し、結果ブラックバス業界が潤うというような黒い背景があると推測している。それよりイカンのは、水温の低い渓流でも生きられるコクチバスが出始めた…

【日本 川紀行】向 一陽著 中公新書

太田川・最上川・石狩川・多摩川・筑後川の流域で暮らす人と自然のレポート。上流域の河川工事に限らず、大量生産大量消費の伐採で変わった山など、自然を加工する事でおきるよろしくない影響は想像以上に大きかった。丁度いい加減ってのは難しいねぇ。多摩…

INTO THE WILD

ちょいと前に読んだ「INTO THE WILD」という本が映画になったんで、新宿高島屋にあるテアトルタイムズスクエアに観に行って来た。大学を卒業したアメリカの若者が、物質文明からはなれた生活を求めてアラスカに行ったというようなオハナシ。最後は餓死してし…

サンカ

丹沢の本を読んどったら、昭和30年くらいまで戸籍も持たずに山で暮らしていた人たちがいるという興味深い一章があった。山窩(サンカ)と呼ばれていたらしい。その呼称は『インディアン』同様、体制が付けた蔑称のようだ。柳田國男や宮本常一も研究対象とし…

釣れんボーイ

オチもなければ盛り上がりも無い、売れない漫画家の日常を釣り主体に進むマンガ。ストーリーに脈絡も無いが、なんともいえない雰囲気がある。40前後の冴えない悩みにリアリティが。つげ義春ほどどん底感が無く、吾妻ひでおの失踪日記ほどヤバくない。

四国遍路

この新書「どこで」・「なにを」という構成だけではなく、テーマがあって章が成り立っているのが新鮮で読みやすく、歩きとバイクの違いは有れど、共感できる部分が多い。雨に濡れきると爽快というような表現があったが、バイクもその通りで(人によっては不…