働いたら遊ぶ

フライフィッシング・バイク・キャンプなど、アウトドアでのモノ・コトなど

2010.7月末 金峰山川

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金峰山川といえば美しい渓相でフライフィッシャーに人気があるイワナの川。
湯川豊氏の「イワナの夏」の冒頭にも登場するメジャー河川故、プレッシャーが強そうと敬遠していたけれど「平日ならもしや」と淡い期待を胸に長野の川上村へ。
幕営地の廻り目平キャンプ場までに集落を越すが、このあたりは里川の雰囲気。すでにフライマンが竿を振っていた。午前中に通りがかりの大門川(ここも初めてだった)で俺的にはいいサイズのイワナを数匹釣っていたので、川の様子がわかればいいや、と心に余裕がある。
ゆっくりテントの設営をすませ、サイト脇の沢を一本越え、いざ。

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穏やかな流れはいくつもポイントを感じさせる。しかも多いかぶさるような木も少なくロッドが振りやすい。こりゃ人気があるわけだ。
緩い流れの場所はそれほど続かず、巨岩の多い落ち込み・淵が多くドライフライだとちょっとツライ。

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流芯を外し緩い流れや岩陰を狙うとポツポツと反応があり、サイズは20cm前後と小さいが、色白のイワナが数匹釣れた。食べる分は午前中に3匹キープしてあるので、全てリリース。

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魚の写真があるのは心に余裕のある証拠。

キャンプ場端の堰堤まで釣り上がったところで、ものすごい夕立と雷・川霧が出始めたんで初日はここで終了。
翌朝4時起きでコーヒーを飲んでいると、車でやってきたフライマンが準備を始めた。
山の中でまで来て競い合って川に入る気にもなれず、だらだら過ごして7時に入渓。
3つ4つ堰堤を越す間に骨酒用のイワナを一匹キープ。堰堤も脇に緩やかな傾斜で踏み後があるのでラクチン。
それにしてもサイズが出ない。
フライは初日に反応が良かったホワイトウルフ。水底からぬ〜っと黒い影が上がってきてゆっくり食ってくれる。なにも躊躇しないようにみえる。それ以外のパラシュートなどは「パシャッ」と反応が早かった。そう感じただけかもしれないが・・・。

取水口より上流まで来ると真横に林道が見えるようになる。巨岩を乗り越えの遡行で足にきた。5時間も無心でロッドを振っていた。
誰もいない川の真ん中でタバコを一服。入道雲と青い空。山の楽しみ方が似ているい師匠といつか来てみたい。

キャンプ場に戻ると「釣り?」とおっちゃんが声をかけてきた。夫婦でキャンプの彼はルアーをやるらしい。しかしロッドを忘れたとのこと。キャンプ場より下流の集落あたりでしかやったことがないが、10年くらい前まではゴールデンウィーク前などの放流時期に来ては50cmクラスをよく釣ったそうだ。ルアー人口が増えてあっという間に釣り切られるようになってからはほとんど来ていないと。ここにも「過去に棲むイワナ」話があったか。
アンタ、沈めないと大物でないよと、もっと釣り話をしたそうな彼から酒を勧められたが、まだ夕間詰めがある。それに、渓相なんて気にしないという釣り人と何を話していいかわからず、夕暮れの川へ向かった。釣果は・・・。また夕立と雷で。