キンモクセイの甘い香りがしだす季節。
渓流釣り好きとしては切ない9月の終わり、釣りの師匠と恒例の合宿です。
夜中の中央道でトラックの風圧に耐え、深々とした山間の暗い集落を抜け、静かな夜明けの霧の中を走り、最後の峠を越えると気温は4度。
300km超の徹夜ツーリングの疲れも、再会した笑顔の師匠と会えばどこへやら。
テント設営と簡単な朝食・コーヒーを飲んで8時に入渓。
背骨の手術をしてコルセット着用の師匠は、動きに制限があるもののしっかりとした足取り。
しなやかなキャスティングに滑らかに流れるドライフライ。
しばらく師匠の釣り姿眺めながら、今年も一緒に釣りができたなぁとしみじみ。
釣果は午前中の厳しい釣りから一転、暗くなる直前のイブニングで緩い流れからライズが散発。
師匠より先行させていただいたこともあり、食い気の立ったイワナ・ヤマメでいい釣りができました。
骨酒に塩焼きの夕餉で深酒の翌日。
相変わらずの釣り人で非常に薄い反応の上、平気で頭ハネを目論む餌釣り師にうんざりして早々に納竿。
予報どおり天気が崩れそうだったので、二泊の予定を切り上げて撤収です。
平日でも関東圏アンバーの釣り人がたくさん入る人気河川ですが、地元の人のお話では禁漁後10日もするとあちこちでペアリング中の大きな魚が泳いでいるそう。
釣れないのは「腕」ということでしょうかね。
来年も修行に参ります。
予報どおり、土砂降りの中央道。
行きの高揚感とは真逆の帰り道でした。