初めてのBMWはF650。90年代前半のことでした。
650cc水冷単気筒エンジンはロータックス製、生産はイタリア(アプリリアだったかな)と、純粋なBMWかと言われると微妙な立ち位置でしたが、街乗りから長距離ツーリングまでこれ一台でいいじゃんというバイクでした。
欧州車感満点のブレンボのブレーキにロータックスのエンジン、BMWのロゴ。
低中速・高速用のツインキャブと水冷DOHCのエンジンは、高回転までスムーズに回る単気筒らしくないパワフルさ。
オプションのロングシールドで風が当たらなかったこともあったし、不快なエンジンの振動も感じず車体も安定感が高く、日本の高速道路の制限速度ではかったるいくらいの巡行性能の高さで長距離が本当に楽だった。
48馬力とたいしたことないですが、スペックだけじゃわからないもんだと気付かされました。
快適なシートもあって長距離移動の疲れは少なかったなぁ。
シートとツライチの頑丈なリアキャリアは荷物を乗せやすく、荷物満載のキャンプでも車体の安定感は高かった。
150km越えるとそろそろガソリンが心配になる883Rに比べて、満タンで300km以上の航続距離。
今振り返るといいバイクでした。
(オートリターンのサイドスタンドだけは最後まで慣れなかったけど。)
中古でほとんど出回ってないようですね。なんでかなぁ。