お百姓さん上がりの一兵卒が家康に仕えて出世していく時代小説。
大名や有名武将のお話はたくさんありますが、足軽目線のお話を初めて読みました。
実戦での槍・弓・刀・鉄砲の使い方、兵数から算出した兵糧の計算、山中行軍を案内する猟師のクマの獣臭の話など仔細な描写で臨場感があります。
手柄にガツガツしないけど強くて優しい主人公の茂兵衛が魅力的なのもあり、面白くて一気に読みました。
(ちょっと三河弁に違和感がありますが)
家柄の良い出生でなく、現場目線に共感できるのかもしれません。
同じ農民出でも秀吉だと現実感が・・・。
今(2021.3.22)発売されているのは、足軽仁義(1)〜旗指足軽仁義(2)〜足軽小頭仁義(3)〜弓組寄騎仁義(4)〜砦番仁義(5)の5冊。
史実に基づいているので、シリーズとしてこれからも続きそうです。