エポックから発売された「寝台特急ライト」。1回400円。
カプセルトイは子供向けばかりではないようです。
小さな子供に混じってガチャガチャする気恥ずかしさよりも、懐かしさで反射的に買ってしまった。
2回やって出てきたのは「あけぼの」と「カシオペア」。
思い出のある「北斗星」が欲しかったけど、これ以上お金を使うのはどんなもんかと我に返って諦めました。
ちょっとムラのある光りとレタリングの文字が懐かしい。
深夜、灯油ランタンの灯りにアマゾン・アレクサで列車の音を流して、スキットルのウィスキーを飲みつつ、上野から札幌まで乗った北斗星を思い出しながらぼんやり過ごすひととき。
なんだか落ち着ちつく。
電車嫌いですが、ブルートレインだけは特別。
特に北海道まで走る北斗星は憧れでした。
真夜中に通り過ぎる知らない街の静かな明かりに旅の高揚感と寂しさが混じったような不思議な気分になりつつ、深夜ラジオの「歌うヘッドライト」や「走れ!歌謡曲」を聴いていた10代の頃と似たような心持ちで個室の時間を過ごしました。
まだタバコが吸えた、喫煙者にとっていい時代でもありました。
夜明けの北海道海岸沿い。
非日常と日常の境目。
移動が速くなるほど、なんだか味気ないと感じてしまう今日この頃。