エンジンからカチカチと音がするので、タペットのクリアランスを調整してみました。
まずは道具を揃えます。
左がデイトナのタペットアジャストレンチ。
カブのタペット調整スクリューは四角いし、作業性も上がるようなので専用工具を買いました。
それと、9枚組(75mm)のシックネスゲージに、タペットカバー用のOリング(純正品)2つ。
これに、手持ちの17mmレンチと15mmソケットレンチ・マイナスドライバーを用意。
タペットキャップを外した時にオイルが漏れないように、センタースタンドをかけて前輪に4cmほどのレンガをかませてフロントが上がるようにしておきます。
セル付きリトルカブはクランクケースカバーを外さなくても圧縮上死点を出せるのでちょっと楽。
シフトペダルも外さずにすみます。
上下の樹脂カバーを大きいマイナスドライバーで外し、15mmのレンチで時計回りと逆方向にクランクを回して、上部の穴でTマークのスリットを確認。
エンジン側のスリットと位置合わせします。
タペットカバーを外して指でロックナットが動くことを確認。
動かない時は再度クランクを回してTマークスリットを合わせます。
面倒臭がりなので、レッグシールドはつけたまま作業してます。
キャブはJUN製のボアアップキットに付属したもので、これも外さず作業できました。
JUNのハイカムに変えてますが、説明書には0.05〜0.06mmの指定。
ノーマルが0.05mmなのでほぼ同じですね。
まずは現状どれくらいのクリアランスなのかを確認すると、吸気・排気ともに少しゆるい。
いよいよタペットアジャストレンチの出番です。
9mm側でロックナットを緩めるとスクリューが回せるようになるので、アジャスターをレンチに差し込みスクリューを締めたり緩めたりしながらシックネスゲージでクリアランスを確認。
ちょうどいい感じなって、仮止めしたロックナットを締め込むとクリアランスがなくなったりと、微妙なネジ加減で何度もやり直し。
辛抱強く作業します。
排気側は下を覗き込んでの作業で、腰が・・・。
(写真はキャップをつけた状態ですが、外してもオイルが漏れることはありませんでした)
作業が終わったら新しいOリングに変え、元に戻して終了。
エンジン始動してみるとカチカチ音がなくなりました。
滑らかに回っている感じがします。