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南アルプスの玄関口でFF


いつか行ってみたかった南アルプスの川。
東京からとんでもなく遠いわけでもないのに行かなかったのは、
マイカー規制でバスか乗合タクシーに乗るのが面倒だったから。




事前に情報収集したところ、バスより乗合タクシーの方が速い上に、揺れが少なくて快適とのこと。
午前9時、芦安温泉の市営駐車場にバイクを停めて発車を待つ。
平日のこんな時間なのに9人乗りのタクシーに7人(3人は釣り客)乗り込んで出発。片道1,200円。

かなり細くて崖っぷちな道を約50分。
標高1,500mの憧れの川に着きました。
インフォメーションセンターで釣り券を買って、つり橋を渡ると・・・。



ポイントの多そうな岩の川。
フライフィッシングにはちょうどいい水量です。
左にオレンジのテントが見えるところがフリーサイトのキャンプ場。



キャンプ場の奥に山荘。
これは便利です。

美しい川を目の前にはやる気持ちを抑えつつ、ロッドに大きめのカディスを結んで釣り開始。
イワナの居着きそうなところを流す・叩くけど無反応。
山荘が見えなくなる場所まで釣り上ると、釣り人が川通しで戻ってきました。
なるほど、先行者いましたか。
今日は日帰り・様子見なので、タクシーの時間まで進んでみます。

先行者は単独だったので、対岸なら可能性があるかもと右岸に移動するとアタリが出始めました。



待望の一尾は22cm。(ピンボケ・・・)
いまだにニッコウイワナ・ヤマトイワナの違いがわかりません。
黄色い腹に白いラインの入ったヒレ、体側にオレンジ色の斑点がありました。
その後釣れた20cm・25cmともに同じ魚体。
オス・メスの区別もつきませんが、お腹が柔らかいのはこの時期だからでしょうか。
卵を抱えてそうなので、そっと流れに戻しました。



石積みの堰堤が現れました。
かなりの大きさです。
記憶が曖昧ですが、4段あったかな。
ここでもいいサイズを2匹釣り上げ、午後2時過ぎ。
釣果もあったし、そろそろ脱渓してもいい時間です。
堰堤があるなら林道が近いかもしれない。
iPhoneのオフライン地図「MapFan」で確認すると、上流を見て右岸に林道があります。



登りが比較的容易な石積み堰堤の上に出てみると、ありがちな浅瀬。
ここを渡って上を見上げると、なにやら青い人工物が見えました。
斜度も距離もたいしたことなく、楽な脱渓。
初めての川の脱渓も、GPSで位置確認ができるスマホがあると緊張感が和らぎますね。
時間が早かったのも良かった。

思いつきで面倒くささを吹っ切った超メジャー河川の初釣行。
下流からの風でキャスティングが難しい一日となりましたが、メジャー河川でこの釣果はまぁまぁ。
核心部はバスを乗り換えてさらに奥。プラス山歩きが必要ですが、面倒臭い。
次にハードルを越えるのはいつのことやら・・・。

2016北海道釣りーング


一週間の予定で、何年ぶりかの北海道ツーリングに出かけました。




東京から八戸まで高速道路を走り、苫小牧行きのフェリーで夜中の1時半に到着。
夜通し走ってオロロンライン〜クッチャロ湖のキャンプ場泊と、2日間で5時間睡眠の約1,000km走行。
かなりの強行軍のうえ、撮影仕事もあってのんびり気分とは程遠いツーリングとなりました。
しかも、ほぼノープランの行き当たりばったり。
大雑把でもいいから計画は立てるべきですね。

さて、1日だけ団体行動を離脱して、憧れのオショロコマを釣りに羅臼へ。


北海道の渓相のイメージは森の中を蛇行しながら緩く流れる単調なものでした。
羅臼は山に近いせいか、巨岩の点在する荒々しい流れでした。
これならいつもの釣りと同じなので、ポイントもつかみやすい。

ツーリング同行者との集合場所への移動の時間を考えると、2〜3時間しかロッドを振れません。
それに、ヒグマが怖いのでお手軽に国道の脇から入渓。
エアーライト10本継 6.9ftのグラスロッドに12番のカディスを結んで一投目。
拍子抜けするほど簡単にオショロコマが釣れました。


お腹が鮮やかな黄色(オレンジ)に、体側にオレンジの斑点。
オショロコマ、ですよね!?

同じ場所からポンポン釣れます。
もう、フライを流せば食いつくほど。
しかも、ドラグがかかっても追いかけてくる魚影が見えます。
試しに下流に向かって流してみても体が全て飛び出すほどの食いつきっぷり。
ストーキングとかナチュラルドリフトとか、神経質さはいっさい必要ないようです。

たまに体高のあるヤマメ(ヤマベ?)も混じり、20cm前後のサイズが飽きるほどフッキングします。
さすが北海道、さすが羅臼
2時間で100mほどしか進めません。
釣果は数えるのが面倒なくらい。30〜40匹は釣れたでしょう。
魚のぬめりで毛針が開かなくても食いついてきます。
これはパラダイス。簡単すぎてつまらないほど。本州でも釣りブームの前はこんな感じだったのでしょうか。

ただ、いいサイズはなかなか上がりません。
食べられる程度のオショロコマ2匹とヤマメ2匹だけキープして、同行者の待つキャンプ場へ。

23cmほどのサイズを塩焼きにして食べてみましたが、うーん・・・。
不味くはないけど、美味くもない。香りがないというか・・・。
わざわざ釣って食べるほどではないという印象でした。
もっと大きければ味が変わるんでしょうか。




冷えた体を温めたのは無料・高温で有名な熊の湯。
漁師さんが日常的に浸かっているため、水で薄めると怒られるそうです。
硫黄泉で源泉温度63℃。
評判通り熱い! 一度に首まで浸かるのは無理で、何度か出たり入ったりを繰り返すとようやく入れるようになりました。
それでも数十秒のこと。3人いた地元の方は平気な顔で浸かってましたから、慣れなんでしょうね。
「そんなに熱いなら、少し薄めろ」と水(沢水?)の蛇口を開けてくれました。
コップが置いてあったので源泉を飲んでみると、ほんの少し塩っけがあっておいしい。
あまり硫黄臭はしません。
もちろん掛け流しなので、沢に流れ込んでいます。


今回、出発まで悩んだのは服装。
8月のツーリングは何度か経験しているのですが、7月の北海道は初めて。道北・道東の体感温度が想像できませんでした。
札幌出身の友人に聞くと、帯広や札幌などの都市部はそれなりに暑いけど、郊外でキャンプするなら朝晩はそれなりに寒いということで、冬用ジャケットに長袖のウールシャツを着込んで行きました。
東京からこの装備はどうかと思いましたが、正解でした。
湿度が低いし、バイクのスピードなら肌寒い。
日中にバイクを降りると暑さを感じますが、走っているときはちょうど良いです。
同行者はメッシュジャケットだったので、ウィンドブレーカー・カッパで防寒装備したくらい。
キャンプ場では薄手のダウンを着ている人も。
ちなみに、苫小牧郊外のガソリンスタンドの店員さんは、朝にストーブをつけることがある。今年は寒い。と言ってました。



往復の総走行距離は約2,300km。
これだけ移動すると同じ「日本」でも北海道は別物、そう実感したツーリングでした。

ヘルメット新調 アライS-70


10年ぶりにヘルメットを買い換えました。
使い込んだSZ-Fと同じアライ製の「S-70」。




ずいぶん長く発売されているロングセラーで、SZ-Fに比べるとエアダクトも無いし内装も取り外しできません。
それでも不変的なデザインが魅力です。

ジェットヘルメットなら帽体の小さくて若干軽いClassicや、SHOEIのFREEDOMがあります。
被りくらべてみたらS-70がピッタリ。(いままではLサイズでしたが、なぜかS-70はMサイズ)
頭の形に合ったのか、内装が厚めなのかわかりませんが、ふんわり包み込んでくれるような被り心地。
なにより他モデルに比べ安いのと、思ったより目深に被れたのが決め手でした。
(ネットで送料込み12,000円)


 
付属品のヒサシ(バイザー)の代わりに、72JAMアルミコンビニエントベース+スワンズ成型ミニシールドの組み合わせで開閉できるようにしました。
これで小休止でヘルメットを脱がずにタバコが吸えます。
シールドにぶら下がっているのは、風圧で開かないようにヘルメットとホック留めするストラップです。シールドには強粘着テープ留め。
 
アルミのフリップアップベースにしたのは「エイヤ」と力技で帽体の曲線に合わせて曲げられるため。
それと、樹脂製より薄いのでシールドを付けてもそれほど大きくならないんじゃないかと。
開閉は無段階式。指で閉め込める左右のネジで強弱を調整します。かなり固く締めこまないとオープン時に下がってきます。樹脂製ダイヤルは金属ネジにはめ込んであるだけなので、外れないように対策が必要かも。
 
スワンズシールドは「ミニ」と付くだけあって、小ぶりでちょうど顎が隠れる絶妙なサイズ。それでも両脇は隙間なくカバーしています。
コンペシールドだと前方向に出っ張りますが、これはそれほどでもありません。
3点留めホックの真ん中に縦方向の溝があるため、シールドの開閉で動くのが気になります。
当然、ヘルメットに直付けしてもほんの少し上下に動いてしまいます。アライ純正コンペならこんなことはありませんが、汎用品なのでしかたないですね。
歪みもないし透明度も申し分ないです。
経験上、安価なシールドは細かな傷がついて曇ってきます。アライ・SHOEIの品質が一番信頼できるのですが、光学メーカーのスワンズはどうでしょう。値段(1,980円)も含めサイズ感が好みなので、念のためもうひとつ買い足してます。スワンズのHPには製品情報にシールドが見当たらないので・・・。
 
これらを付けるとせっかくのシンプルさがスポイルされますが、高速走行や雨中・虫のアタックを考えて妥協しました。
簡単に取り外しできるので、気分によって街中ならオープンフェースでという使い方も。(あまりやらない気がしますが)
 
 
 
 

夏場は暑そうな内装ですね。
顎のストラップは合皮でチープな感じは否めません。でも実用上問題なし。

アクティブ製BELL500-TXJも気になって被ろうとしたら、Mサイズでは小すぎ。
Lサイズは秋ごろ発売予定とのことで諦めました。

小さな帽体にそれほどこだわりがないなら、信頼性があってコストパフォーマンスの高いモデルだと思います。


 

Arai S-70クロ CAAABA_XRBR

Arai S-70クロ CAAABA_XRBR

 

 



シーズン中だけど管釣り


月曜朝4時。
東京からなら諏訪あたりまでは行ける時間に目が覚めたのに・・・。




遠くまで行くのが面倒くさいし、釣り場まで歩くのも億劫というだらしない気分。
2時間もGoogleMapとにらめっこしても適当な場所がなくて、札掛の管理釣り場へ出かけました。
熊に襲われるニュースが頻繁に流れるし、管釣りとはいっても自然渓流だからと自分を納得させて用賀インターへ。

朝マックを食べながら秦野中井インターで降りてヤビツ峠方面を走ると、平日なのにロード(自転車)で走る人が結構います。
これは、釣り場にも人がいるかなと札掛に到着すると誰もいませんでした。
4,000円とそこそこの料金ですが、貸切状態です。



TFOの#3 7.9ftにいつもの白いパラシュート#12を結んで8時にスタート。
すぐに流心から反応がありました。こんな時は期待できます。
思った通り、「ガバッ」とフライをひったくる魚影。
寄せてみると尺足らずのヤマメですが、手前でバレました。

気を取り直してヌメッたフライを洗い、フロータントを付けて次のポイントを流すと、また流心でヒット。
今度はしっかりテンションをかけて寄せたのに、手前で2度目のバラシ。
バーブレスということもあるし、どうもボクはファストアクションのロッドとの相性が悪いみたい。

3度目の正直は、落ち込み脇の淀みからのイワナ
腹がオレンジ色の尺はあろうかという大きさで、結構な引きでした。
が、これも寄せたところで魚体をくねらせて流れの中へ・・・。

こんなことがなんども続くので、ペットボトルのお茶を飲みハイライトで一服。
これが良かったのか、この後はバラシがなくなりました。
誰もいないから釣れるだけ釣ってやろうと気が急いていたのかもしれません。



最下流部から上流の堰堤までゆっくり釣りあがって4時間。
つ抜けはしたものの、イワナはバラシた一匹だけでした。
管釣りと言えど、やっぱり釣れるのは楽しいですね。

次回は面倒くさがらずにイワナの渓へ・・・。

追記
心配していた山ビルの被害にはあわずにすみました。


蓼科旅行のついでに・・・


年に一度の親孝行で蓼科へ。
2泊するから、ちょっとだけ別行動でロッドを振ってみました。




ほんとに、ちょっとだけで実釣30分・・・。
過去最速でロッドを組んで、いざ入渓。
けっこうなボサで、すぐにフライロスト。
沢に立てばワクワクするものの、気ばかり焦って楽しくない。
フライを結び直す時間ももったいないくらい。
進んだ距離は20mくらいでしょうか。
反応なしで時間切れです。
やっぱり釣りには半日欲しい。



片付けも慌ただしく、親孝行の続きで御泉水自然園に出かけました。
木道が整備された園内を散策していると、池に大きな魚影が見えました。



ニジマスのようです。体長は尺を超えてました。
人の近くで悠然と泳ぐ姿は上高地イワナと同じ。
釣られなければ警戒心も薄くなるんでしょうか。
なんだか複雑な心境です。



木道下からなかなか出てこなかった金色の魚。
ニジマスアルビノ
これもかなり大きかった。
池には虫が乱舞していて、ゆったり捕食していました。

標高が1,830mもある高地ですから、本来いるべきイワナでないのは残念。
それでも、「釣りたい・・・」という気持ちが。
(公園内は採取禁止です)




釣リーング キャンプ 山梨〜静岡


お仕事仲間とのキャンプツーリングで静岡の島田市まで883Rを走らせました。
現地集合・現地解散の気楽さで、途中の山梨の某渓でロッドを振ります。




初めて行く川の選定って難しいのですが、今はGoogleMapのストリートビュー・航空写真である程度のアタリをつけられます。
出発前夜、地図と格闘すること約3時間。
これは・・・!? という渓を見つけました。



いくつか小さな堰堤がある上流部。バイクを降りて簡単に渓に降りることができるロケーション。
水もきれいで落ち込み・淵とバリエーション豊富な渓相です。

気持ちが急くのを抑えつつ流れの脇に立つと、魚影が定位しているのが見えました。
一投目から白いパラシュートに反応があり、期待通りの展開です。
しかし、大きな岩を乗り越えるとき、「ベリッ」という音とともにマジックテープで付けていた胸のフライボックスが剥がれ流れの中に・・・。
岩に取り付いているためとっさの行動ができず、あっという間に見えなくなってしまいました。
しばし呆然。
手持ちは結んでいるフライたった1つ。

気を取り直して慎重にキャスティングしますが、15分後にロスト・・・。
ロッドのセッティングも合わせると、渓に立てたのはほんの30分。
諦めきれず、バイクにまたがり最寄りの街まで50km走り、上州屋へ。
「フライ用品は扱ってないねー。ここらへんの釣具屋じゃないよ」と絶望的な言葉。
それでも近くのタックルベリーに望みを託すと、ありました。
ドライフライが5つとリーダーがセットになった入門用を在庫分2つ買い、計10個。
フラフィッシャーの店員さんも、「ここらじゃフライの扱いはないですよ」とのこと。
マイノリティな釣りなので、仕方ないですね。

キャンプ場での集合時間が迫っていたので、明日へ希望をつなぎます。




テン場は「童子沢(わっぱさわ)親水公園」。
予約をして金谷体育センターで手続きすると無料で泊まれます。
駐車場から少し歩くのが面倒ですが、タダですから。



若干の二日酔いで明けた翌朝。
バイクでひとっ走りしてリベンジです。
入渓したのは集落手前の中流域。
道路脇ですが、こちらも岩の点在する素晴らしい渓相です。
開けていてキャスティングしやすいけれど、ドライでの反応がありません。
試しに無理やり沈ませてみると、追ってくる魚が見えました。
しかしフッキングに至らず。




やっぱり上流域ですね。
これより上に集落がないためか、水もさらに綺麗です。



堰堤下で22〜23cmくらいのアマゴを2匹。
ここはイワナ・アマゴの混成だそうですが、このあと2匹追加するもすべてアマゴでした。
綺麗な魚体をリリースすると、もういいかなという気分に。
フライボックスを無くしてドタバタした釣行になったけれど、最後は帳尻合わせができたような。

帰宅後、近くの集落で木の伐採をしていた男性が熊に襲われたニュースを聞きました。
くわばらくわばら・・・。





883R ミラー移設


スポーツスターFORTY-EIGHTを真似て、883Rのミラーを下向きに付け直しました。




特別なパーツは必要なく、ノーマルのミラーを左右入れ替えてひっくり返すだけ。


ただ、ウインカーが接触しないようにずらしました。
ウィンカーを固定している六角・ミラーのボックスネジ共にインチサイズです。
微調整含めて、作業時間約30分ほど。
ハンドルを切ってもタンクに当たることもありません。
車検の全高はハンドルからという情報があるので、検査に通るハズです。



それなりに後方視界は保たれています。
ただ、いつもある場所に目がいくので、一瞬戸惑います。
慣れでしょうかね。

視界が開ける開放感にすっきりした見た目の、お金をかけないプチカスタム。
バイクカバーもかけやすくなりました。
あとはアンテナ一体式ETCヲを目立たないところに移設できれば・・・。