飛騨の某渓流の再奥の沢でのフライフィッシング。
まだドライフライには早い5月ですが、ほとんど人が入っていないようで素直にイワナが出ました。
再奥といっても入渓地まで車で行ける手軽さ。
さらに沢の途中までは林道が並行しているので安心です。
ただ熊が出ます。
1年前は車の前を横切りました。
その前は釣り終わって林道を歩いていて親子グマに遭遇。
木の上で何かを食べていた子熊の下にいた親熊がガードレールを叩いて威嚇してきました。
子熊が木から落ちて走り去ったのを親熊が追いかけてくれたので大事には至らず。
2〜3mの距離でした。
そんなわけで緊張感たっぷり。
同行者の師匠が爆竹を鳴らし、腰には森林香と熊鈴で入渓。
小さな沢なので交代で釣り上がります。
待機している間は木の上や周りを警戒。
綺麗な苔に人の足跡がない代わりに、所々獣の足で削られた跡が。
岸には水が染み出た足跡も。
先の見えない曲がり角でも爆竹を鳴らして、こちらの存在をアピール。
一人じゃとても入る気になれない沢ですが、同行者がいる安心感と岩魚の反応がいいのでつい釣りに没頭しちゃいます。
サイズは20cm前後とそれほど大きくはないけれど、毛針を喉奥まで飲み込む警戒心のなさはあまり釣り人が入っていなさそう。
途中、昼飯のパンを食べた以外は休憩なし。
靴擦れで足の痛みが限界になった頃に林道が見えました。
あらかじめオフライン地形図をダウンロードしていたiPhone12miniで現在地を確認すると、あと200mほどで斜面がなだらかになるようです。
師匠が登れそうな場所を見つけて脱渓。
ここまで約1km・4時間半。
大岩を乗り越えたり高巻いたりしなくて済むので、比較的安全な沢です。
熊を除けば。
ちなみに地形図でも川の流れはアテになりません。
90度近く曲がっていてもまっすぐ表示されてたりします。
GPSのずれは5mほどでした。
道中で見つけたのは山わさびかな?
これはミズ(ウワバミソウ)っぽい。
茎は緑色でした。
あと何年渓流釣りができるのか考える歳になりました。
山菜やキノコを覚えると山の楽しみも増えそうです。